このサイトを訪れる人なら知らない人はいないとは思いますが、一応簡単にゲームの紹介と今の状況を説明させていただきます。
今や"BEMANIブランド"として知られるコナミ製のリズムアクションゲームの第1段として1997年末に製作された(5鍵盤)beatmaniaは、今の音ゲーブームの基礎を築いた、いわば「音ゲーの金字塔」というべき作品でした。
(今でこそ忘れ去られた感もありますが)「DJシミュレーション」というジャンル名を冠し、鍵盤とターンテーブルを模したインタフェースを搭載し、クラブ系の楽曲を多く取り入れた本作は、ゲーム業界のみならず、ゲーム音楽の世界にもにも「新たな風」を送り込みました。
そのコンセプトや、派手で巨大な筐体、ゲームセンターというロケーションなどによるインパクトがあまりにも大きく、稼動当初はなかなか定着しませんでしたが、シリーズを重ねるとともに徐々にプレイ人口を増やし、今ではアーケードゲームの重要な1ジャンルを築き上げるに至りました。
のちに後継機というべき"beatmaniaIIDX"や"beatmaniaIII"が登場してからも、元祖音ゲーとしてシリーズを重ねてきました
が、プレイヤーの技術向上など時代の波に押され、筐体の耐用期限の限界に近づいたこともあって、2002年に"THE FINAL"をリリースし惜しまれつつもシリーズ完結となりました。(はっきりと「最終作」であることを打ち出したゲームはごく稀で、いかにこのシリーズがファンに愛されてきたかがわかります。)
家庭用バージョンはプレイステーション版の"ビートマニア"(2ndMIX+アペンドYEBISU
MIX)が大ヒットし、その後シリーズ順に移植されたり、"GOTTA
MIX"などオリジナルのタイトルが発売されたりしましたが、"6thMIX+CORE
REMIX"を最後に開発がストップしてしまい、"7thMIX"、"THE
FINAL"、"beatmaniaIIIシリーズ"の曲は今だにアーケードでしかプレイできません。
全国のゲームセンターで5鍵筐体が撤去されつつある今、ファンにとって家庭用への移植は必須課題になりつつあるのです。
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